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9/11 宮城県古川黎明高等学校 教諭 玉田賢司さんインタビュー

   ↑  2013/09/24 (火)  カテゴリー: 講師取材記事2013
皆さんこんにちは!
ハーベストインターン生の垣崎真季です。

今回は、宮城県古川黎明高等学校教諭の玉田賢司先生に取材させて頂きました。

玉田先生は、高校で歴史を教えているほか、進路指導部で日々生徒の指導にあたっていらっしゃいます。「教師の仕事にかかわる雑務より、何よりも生徒と向き合う時間を最優先したい」と語っていました。

生徒に対しいつも熱い心を持っている玉田先生ですが、そこには中学校時代に経験した壮絶な出来事があったといいます。今回はその出来事について、また今の教師や大人の在り方に対する疑問を中心に聞かせて頂きました。

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Q1 中学時代、校内暴力全盛期だった中で生徒会長をしていたことについて、詳しく教えてください。

 通っていた中学校での校内暴力は、私たちの代の入学前から卒業後にかけてが一番ひどかったですね。一部の生徒が先生や他の生徒に暴力をふるったりして、授業が成り立たなかったり救急車が来たりっていうのはほぼ日常茶飯事でした。もっとひどいと他の中学校の生徒と喧嘩して新聞沙汰になったり、授業中にタバコやシンナーを吸う人もいました。こういう状況の中、多くの生徒はほとんど見て見ぬふりをしていました。もし暴力をふるう生徒に少しでも立ち向かおうとしたら、巻き込まれますからね。当然です。

 その中で私は、「俺がやる!」と会長に立候補したんです。そうじゃないとやり切れなかったんですよね。何と言うか、今もそうですが、納得いかないことに黙ってられないタイプだったんです。ともかく会長に当選。それからは日々闘いです。会長になったあとは、私に向けての不良グループの攻撃が多くなって。体育館裏に呼び出されて「ムカつくんだよ!」とか暴言吐かれたり、殴られたり、蹴られたりしましたね。1対多ではどうにもなりません。やり返したら倍返しでやられました。とにかくやられてもやられても耐えて睨み返すしかありませんでした。さすがに、苦しくて、しまいには「あいつら、全員死ねばいいのに!」って思いましたね。

 そんな彼らに対する憎さと悔しさを、その時生徒会顧問をしていた先生に話したんですが、そうしたら、「お前はまっすぐ歩いてきたから良いが、中には回り道をしないと分からない奴もいる。お前はこのまま、まっすぐに進んで、先でそいつらを待っていてやれ」って言われたんです。衝撃的でしたね。「教師って、そういう長いスパンで生徒を見てるんだ」って気づかされた。なんか、気持ちに余裕ができたように感じましたね。そして同時に、このことが「教師になりたい」と思うひとつのきっかけになったんです。

Q2 「ものわかりのいい先生になりたくない」と思うのはどうしてでしょうか。

 今の若い先生に多いなあと思うんですが、生徒の出した決断を簡単に認めてしまう傾向があると感じます。例えば、生徒の進路の相談で、生徒が「○○大学の△△学科を受けようと思います」と言った時に、今の先生は「そうなんだ。頑張って!」ってすぐ受け入れてしまうんですよね。確かに生徒のことを認めるのは大事ですが、それは生徒自身が考え抜いた答えであれば、ということです。自分で納得いくまで考えたり、試行錯誤を繰り返したりということが大切なんです。安易に認めてしまうのは、生徒が考えることを止めてしまうことになると思うし、分かったようなふりをして衝突を避け、楽をしているような感じがするんですよね。

 だから私は、もし生徒がさっきの例のように言ってきたとしたら、「本当にそれでいいのか?」と言うようにしています。この言葉は、生徒に考えさせるきっかけを与える言葉だと思います。子どもはよく考え、試行錯誤すべきです。そして、子どもが決断するに至るまで、どこまで考えさせるか。これは先生が負うべき責任だと思います。

Q3 将来、社会人として羽ばたいていく若者に一言、お願いします。

 「ものわかりのいい大人になるな!」
繰り返しますが、分かったふりをせずに、子どもに対してきちんと問い、よく考えさせるということです。子どもは自分で考えて試行錯誤することで成長する。それを止めないことです。

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今回の玉田先生のお話から、「生徒を尊重すること」というのは、生徒の決断をただ安易に受け入れるのではなく、生徒にきちんと考えさせたうえで受け入れることだということがわかりました。
このお話は、特に将来、学校教員になりたいと考えてる人にぜひ聞いてもらいたいと思います。
私も、思考を止める大人でなく、思考を促す大人になろうと思いました!
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(記事編集) http://autumn2009.blog99.fc2.com/blog-entry-1241.html

2013/09/24 | Comment (1) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ |

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 |  2013/10/02 (水) 20:05 No.42

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